9月活動記録

8月に彼女ができた。憧れていた性格の子。俗的な言い方をすればギャル。とはいえ、田舎のコミュニティで幅を利かし、夜になればドン・キホーテと夜景を望める山を軽自動車で往来する不良集団に紛れているような品の無いギャルではない。美容に金をかけることを惜しまず、一定の矜持や上品さを保ちながらも、気取らず、時に男らしささえ感じられるような、そんな子。誕生日も派手に祝ってくれた。代え難い強度のある思い出を作ってくれたことに感謝。

そして、離れられると怖くなってしまうから、離したくない。

遡って5月、その下旬から精神を病んだ気味の悪い女に粘着されていた。「セックスしたってことは付き合う気があるってことだと思う」という切り口からはじまり、毎日数百件、こちらの気を引くためにオーバードーズがどうだの、自殺がどうだの、警察がどうだのと、コピーペーストを繰り返したような似たメッセージを送りつけられる日々が続く。今までこの精神状態のレベルの女と関わったことが無かったので、かなりの深手を負った。こちらの暮らしや精神は安定しているはずなのに、こいつに侵食されていくにつれて、なぜかこちらまですべてが苦しく感じられる。悪い気というのは感染る。これは比喩でもなんでもない。間違いなく感染るのだ。二度とこの手の女とは関わりたくない。そう思いながら活動を続けていたときに現れたのが彼女だった。梅雨の鬱陶しい湿気を押し除けた夏の強烈な陽射しそのもの。そういう具合だから"離したくない"。離せばまたああいう女を引き寄せたり、もしかすると、もうああいう女しか寄ってこなくなるのかもしれない。今はそう考えてしまって怖くなる。

ただ、終わりの芽は最初から作ってしまった。年齢とそれに伴う生活の様相に嘘をついたのだ。自分は決して教養と生活に余裕のある29歳なんかではない。学生と変わらない歳の、経験人数だけ一丁前のクソガキでしかないのだ。

嘘を突き通すにはその嘘を覚えておかなければならない。本来、必要ではない不要な荷物が増えていく感覚。荷物が増えるとそれだけ体は不自由になる。だが、誰かの望む自分になろうとする限り、嘘は必須だ。ではどうすればいい?そんな荷物が大して問題にもならないほどに自分が突き抜けて許されればいいのかもしれない。あるいはそもそも最初から荷物など持たずに手が空いたままでいればいいのかもしれない。だがそうしたとき、果たして誰が自分のもとに歩み寄ってくるのだろうか。未だ検討もつかない。

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さて、本題の9月の出撃記録。今回が初の試みで、Twitterでは140字以内に収めて書こうとするあまり、思い出を振り返った際に薄い記憶としてしか残らないのが嫌だったからというのが始めた動機。ちなみにお察しだとは思うが、彼女に気を割くことにしたためにそこまで街に出ていない。

・9/9

スト師の服購入の付き添いでUに入る。用事が終わったあと、気が抜けたので家から近いK橋で声をかける。喫煙所周りをうろついているとキツネ目の細い背の高い女が一人でアイコスを吸っていたので声かけ、冷たそうな見た目に反して気が弱かったため、早口で言いくるめて居酒屋に連れ出した後にホテル搬送。K橋のラブホテルは安価で助かる。自分はSな女が好きだから強そうな見た目の女に声をかけるが、そんなものは一切関係なく、実のところ世の中の女の多くはM。

・9/14

5年ほど活動を追っているバンドがBillboardデビューを果たしたのでUに入る。レストランとステージを併設した会場で、日本で一番素敵なコンサート会場だと思った。ライブが幕を閉じてしばらくの間、席でまだご飯を食べている若い女の子がいたので斜め後ろで鑑賞していた客の設定で声をかける。反応が良く、向こうから打診の糸口を作ってくれた。そのまま東通りの居酒屋で話をしたのち、宿に搬送。共通の趣味があれば会話の幅は広がるものの、ほとんどは女の趣味に合わせにいく形で情報を収集するのでつまらない。こうやって互いの間に本心で好きなものがあると楽しい。

https://youtu.be/91rBIcK6cg0?si=a6_qfcB7wp8ftLcj

・9/17

上記のバンドがしばらく関西に滞在するというので伊丹まで足を運ぶ。地元の音楽祭はファミリー層が多く、声をかけることが憚られた。美人に声をかけても後ろから元気に少年が走ってきたりするので仕方なく引き返し、Uに入る。この日はアスリート(@rfvbgtyhb)さんの紹介で、RD出身のこちゃ(@kocha_20205) さんとお話させていただく機会が生まれた。背の高いかわいい子としっかり和んでいる姿を見て刺激をもらい、地下街で声をかけているとヒット。時短セックスを求められ、記憶に殆ど残らない性体験だったが、実りある一日だったと思う。声かけがうまい人の姿をしっかりと目に焼き付けた。

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・9/23

学部生時代の友人はよくソーシャルメディアを使って女との接点を作っている。この日はそうやって繋がった女(以後、女1)とその連れ(以後、女2)との飲みに数合わせで呼ばれた。男2:女2のよくあるやつ。女1が友人に刺さっていることが事前に分かっていたので、居酒屋のソファー席では二人をくっつける。店内で仕上げた方が後になって楽なので途中から「今そっちも良い感じ、こっちも良い感じ。これはお互い邪魔したらあかんやつ」という具合で、ソファー席にも関わらず、一対一で話す形式に無理矢理持っていった。自分が担当した女2には個人的な話とキャラは伝えきったように思うので、ひとまず、友人の家に誘導する会話に持っていき、事前の指示通りに動いてもらう。

「家が駅から遠いって理由で車で来たけど、俺やっぱ飲みたいから宅飲みするか」

ここで女同士が目配せをして考え出した。口数が多くなったのは俺の担当だ。すかさず割って入り、つまんない人間になるな云々を早口で伝えて丸め込む。そのまま、友人宅に搬送する。直後、友情グダに備えて車内に女1の携帯を隠しておいたため、そのことに女が気付く。

女1「携帯ない」
友人「車に置きっぱなし?」
satoh「見に行ってきたりや」

(LINE)
satoh「店にあるかも設定でそのまま店まで遠回しで引き返しながら俺と女2が良い感じだったことを伝えつつ、2人でまた和み直して。そのあと俺がLINEで今いい感じやからちょっと帰るの遅らせてほしいと伝えるからそれを女1に見せて。逆にそっちは今女1といい感じやからちょっと遅れるみたいなメッセージを俺に送って」
友人「了解」

(宅にて)
satoh「このメッセ見て。今こうらしいで。これはもう2人仲良くある場所へ~」
女2「あ~女1ちゃんチョロいからなぁ笑」

ここで心配になったり、怒ったりしなかったのでいけると判断してすぐに打診をする。

satoh「俺もチョロい。チューしたなってきた」
女2「いや無理やって~笑(見てた携帯をテーブルに置く)」

まさかの綺麗な形式グダであった。セパに際して、女2も着いて行くムーヴの防止と、女同士が連絡を取り合った結果のグダ予防でこんな小賢しい細工を施したが「酒無いから二人で買ってくる」と友人に言わせて無理矢理セパっても理解できるタイプの子だったかもしれない。